お笑い芸人・千原ジュニア著の自伝的小説のこの本は、自らが引きこもりだった頃の体験や感情を綴ったもの。
幼少期から絵を描くことが大好きだったジュニアさん。ある日お絵かきで太陽を紫で描き、先生に指摘され傷つきます。怒られる意味が分からず、注意を受けて悲しむ母を見て、「自分は人とは違うんだ」と気づきました。
活発だった彼が次第に大人に嫌われるようになり、見返してやる思いで中学校受験。頑張ったかいがあって見事合格し、お母さんも喜んでいましたが、その後挫折を味わい、いわゆる「引きこもり」となってしまいました。
暴れて家の壁に穴を開けたり、自分の部屋いっぱいに奇妙な絵を書きなぐり、テレビの砂嵐を見つめて過ごしたり、ろくに食事もとらずタバコを吸う日々。
でもそんな生活を続ける彼の心にはある思いがありました。
自分はどうすればいいのかと、悩んだり、傷ついたり、イライラして自分をコントロールできなくなったり…。
だれしも思春期の頃、少なからずの葛藤を感じた時期があったはず。今ちょうど同じ年頃の子供を持つ私としても、考えさせられる部分がありました。
まわりと歩を合わせる事も、自分らしく生きることもとても難しい。
人の感情も全てが理解出来るものでは到底ないし、分かったふりをする必要もないんだと、この本を読んで思いました。
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